デザイン関係

【業務未経験からのWebデザイナー】自分に合った働き方や会社の選び方

初めてのWebデザイナーはどちらが向いている?
インハウスと制作会社属

業務未経験だった自分が、実際に「Webデザイナー」として働いた経験について書いてみたいと思います。

ちなみに当時の私の経験則は

PhotoshopとIllustrator:業務経験5年以上
スクールでDTPとWEBデザインを一通り学んでいたので、InDesignとDreamWeaverは一応使えるといったレベルでした。

スクールで学ぼうと思ったのは、私は独学でDHTMLとCSSまでは書籍などで理解出来ていたのですが、XHTML以降は表記方法が随分変更されたからです。
基礎を学び直す意味で、行く事にしました。

講座申し込みの際にご担当頂いた方に、就職探しをする際の目安として

「デザインが出来れば業種は問いませんか?
それとも、デザイン専門の会社が良いですか?」

と言われた事がありました。

その時はあまりピンと来なかったので「デザイン専門でなくても良いです」と答えた事を覚えています。
後になって求職活動する時に、この意味が大きいものとなりました。

この会社における2つの業態の違いは、一体どういうものなのでしょうか。
そこでWebデザイナーとして働く場合、どのような差があるのでしょうか。

そして、私が選んだ会社はどちらの形でしょうか。
これは後述で記載したいと思います。

今回の記事では、この2つの働き方についてシェアさせて頂きます。
それが

  1. インハウスWebデザイナー
  2. 制作会社属Webデザイナー

です。

インハウスWebデザイナーと制作会社属Webデザイナーの違い

Webデザイナーの仕事とは

  1. サイトのロゴ、アイコン、キービジュアルに色彩設計の他、ページ構成などレイアウトをデザイン
  2. HTMLの様なマークアップ言語、CSSといったスタイルシート言語を使ったコーディング
  3. Java Scriptなどのプログラミング言語を使って、動的なサイトの構築

など、大まかにいって上記のようなものがあります。

案件の大きさや量によって、チーム編成で制作業務にあたる場合があります。
上記の1〜3を全て担当する事もあれば、人数で分業するなども。

ネクロ
それじゃあ、インハウスWebデザイナーって何?

回答

商品やサービスなどを宣伝・販売目的のため、所属する会社のデザインワークに特化したデザイナーです。

会社の部署人数などによっては、紙媒体の広告チラシやパッケージデザインなど、グラフィックデザイナーを兼ねる事もあれば、デザイン業務以外の別業務をお願いされる事もあります。

要するに主に、自社関連のみのデザインを作る事になります。

ネクロ
じゃ、制作会社属Webデザイナーは?

回答

所属する制作会社が、外部の法人・個人より依頼発注を受ける事でサイト制作を担当する、クライアントワークに特化したデザイナーです。

クライアントワークとは、クライアント側の依頼で、必要な技術等を提供して成果物を作成したり、成果を出す仕事です。

インハウスと違うのは、様々な業種のクライアントより依頼がある事です。

社内部署の担当分業規模によりますが、紙媒体の広告制作会社も兼ねている場合は、やはりWebデザインとグラフィックデザインを兼任する可能性があります。

要するに、色々な企業に関するデザインを作る事になります。

ネクロ
そうかー。違いはわかったけど、どっちが未経験者にはおすすめなの?
それには、それぞれのメリット・デメリットを知る必要があるよね。
オルガ

インハウスWebデザイナーと制作会社属Webデザイナー
それぞれのメリットとデメリット

私が経験した、個人的な体感としての意見になります。
会社の規模や、就業時期などにも左右される事もあるかと思います。

インハウスWebデザイナー

メリット

作業効率の良さ

自社内のデザイン業務なので、社内でのやりとりだけで完結出来る利点がありますね。
使うHTML&CSSの記述ルールが決まっていたり、運用の把握がしやすいかもしれません。
エリザベス

スケジュール調整のしやすさ

担当規模にも依るものの、社内コントロール下である事
社員同士ならではのコミュニケーションの詰めやすさ等で、スケジュール調整がしやすい傾向はあるでしょう。
エリザベス

Web媒体と紙媒体の双方の経験が積める場合も

デザイン担当者が少ない場合は、どちらも任される事になります。
出来る事を増やし実績にしたい場合は、ステップアップをする良い経験値になるでしょう。
エリザベス

トライ・アンド・エラーの時間が割ける

社内業務なので作業に連続性があり、マーケティング部などの他部署との連携によっても「何が正解か」試行錯誤がしやすいように思います。
エリザベス

デメリット

デザインテイストの幅が広がらない

基本フォーマットや企業イメージがあると、デザインの方向性も決まったり限られたりするので、あまり冒険出来ないところがネックかもしれません。
オルガ

人間関係が社内で完結してしまう

外部クライアントからの依頼ではないので、社内固定の人間関係になる傾向も感じられます。
オルガ

作業環境の充実度がまちまちである

部署の優先度合いにも依りますが、最新機材やアプリケーションが揃った環境とは限らない事も。
オルガ

デザイン作業以外の業務があることも

担当人数によってはデザイン業務だけではなく、電話の応対や事務作業も兼務でお願いされたりしますね。
オルガ

制作会社Webデザイナー

メリット

様々なデザインのWebサイトを作成出来る

色んな業態・業種のクライアントからの依頼のため、幅広いデザインの制作に携わる機会があるでしょう。
エリザベス

職場環境上、最新技術へのキャッチアップがしやすい

世間のデザインや流行の動向に幅広く対応するために、勉強会セミナーなどは参加しやすい環境にあるでしょう。
エリザベス

作業環境が整いやすい

クライアントから求められるクオリティに対応するため、必要な機材やアプリケーションの導入の優先度は高いように思われます。
エリザベス

外部(クライアント)の人間関係が構築しやすい

社内だけで人間関係が完結する訳ではありません。新しい人脈が作れる機会には恵まれやすいでしょう。
エリザベス

デメリット

納期などスケジュール管理の大変さ

クライアント側の都合に合わせる形で業務を進めるため、制作・リテイク量、案件が複数ある時などはスケジュール進行が厳しくなる事もあるでしょう。
オルガ

定時退社が厳しい

納期スケジュールによっては定時退社ではなく、残業も必要な場合がありますね。
オルガ

常に技術の更新が必要

技術は日進月歩なので、クライアントに新しい提案が出来るためにも、常に勉強が必要になります。
オルガ

まとめ

以上、インハウスWebデザイナーと制作会社Webデザイナーの違いについて書いてみましたが

インハウスWebデザイナーは、社内デザインに特化したデザイナー

制作会社属Webデザイナーは、クライアントワークに特化したデザイナー

業務未経験Webデザイナーの理想の働き方と会社は?

デザインで冒険するには厳しい制作環境だけれど、スケジュールには融通が効く可能性のある会社が良いなら、インハウスWebデザイナー

残業は否めない時もあるけれど、デザインへの探求や、技術のキャッチアップもしやすい環境が良いなら、制作会社属Webデザイナー

私は、そのように感じました。

ネクロ
インハウス属か制作会社属かで、傾向が違うんだねー。
どっちが合っているのか、ちゃんと考えた方がいいのかな?
そうだね。自分の向いてる働き方ってあると思う。
自分を分析する目安でもあるし、会社選びもしやすくなるんじゃないかな。
オルガ

後述 オルガの経験談

業務の本格的なスタートは、インハウスWebデザイナーとしてでした。

2社ほど経験させて頂きましたが、1社はBtoC用とBtoB用の商品サイト制作の他、DTPのお仕事も含み、もう1社は主にECサイトを担当していました。

この経験から判った事は、自社で業務の流れが完結するので、ルーチンワーク化出来ると定時退社しやすかった事です。

華やかなデザインなど冒険はしづらいものの、業務としてのサイト制作の一連の基礎や流れは学べたので、キャリアのスタート地点として見れば、インハウスが良いように感じました。(実際、インハウス→制作会社と転職された方もいました)

また、ECサイトで商品販売をするなどの販路を持つ会社では、デザインツール以外に、Excelもかなり学べました。数ある自社商品データをアップロードするので必要となるからです。

幅広い業務に携われた点と、比較的スケジュールの調整がしやすかった点はメリットでした。

一方でWeb制作会社の方で、働いた事もありますが、そこではWebデザイナーとしてではなく、事務のお手伝いをしつつイラストやバナー制作を担当していました。

個性的なWebデザイナーさん達が何名も在籍していたので、お仕事の様子も拝見しましたが、様々なクライアントさんを抱えたデザイン会社だったので、クリエイティブな現場で面白かったです。

アパレル系ブランドのサイトは「動きのある広告」といった、冒険心の溢れた魅せるデザインが見れました。
デザイナー別のサイトデザインの個性も、刺激になりますね。

また、デザイナーのアプリケーションの使い方研修への参加や、デザイン資料本の充実度など、制作会社ならではの職場環境でした。

色んなデザインに携わり、デザイナー仲間と切磋琢磨し、経験を積んでいきたいという積極的な方には、制作会社属Webデザイナーが向いているかもしれませんね。

この業界は足が早いので、私が働いていた時期と現在とでは、事情が異なる所もあると思います。

また私個人の経験則のため
「もっと専門的に深掘りした話が聞きたい」
「もう少し経験値があるデザイナーさんの話が聞きたい」という方もいらっしゃる事でしょう。
より満足な答えを求められている場合は、色んな方のブログを読んで頂き、最終的にご判断されるのが良いと思います。

今回「Webデザイナーとしては、どういう働き方が自分に向いているか」の初動の動きとして、こちらの記事が少しでも参考になりましたら幸いです!

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